CONTENTS
Ⅰ 地域に押し寄せるグローバル化の波
Ⅱ 国内外における特徴的な事例
Ⅲ グローバル市場を切り拓く地域戦略の要諦
Ⅳ 地域に求められるマインドセットの変革
要約
- インバウンドの急回復と地域産品の輸出拡大は、日本各地の地域経済にとって大きな機会となっている。しかし、その主役となるべき事業者は人材、資金、情報といった経営資源の不足から、グローバル市場への挑戦に際しては多くの困難を抱えている。
- 課題を乗り越え、グローバル市場を開拓した事例として、観光で培ったブランド価値を他産業へ展開する沖縄県、事業者間の協調で世界に挑むイタリアの輸出コンソーシアム、ものづくり精神を軸に海外との人的交流を育んだ燕三条地域、そして常識を覆すマーケットインの発想で世界的なブランドとなった日本酒「獺祭」の事例を取り上げ、地域のグローバル戦略の要諦を分析した。
- その要諦として挙げられるのは、第一に地域の無形資産の活用である。風土や文化といった地域固有の価値を再認識し、情緒的価値を訴求するブランド戦略へ転換すること。第二に協調体制と個の創意工夫である。競争から協調へと転じることにより地域全体でグローバル市場に挑む体制を構築し、個別事業者が創意工夫を行うこと。第三に持続可能な関係の構築である。一過性のビジネスで終わらせず、人的交流を通じた関係人口の創出により、継続的にグローバル市場と接し続けること。
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- 名前
- 大畑 毅志
- 所属・職名
- 金融コンサルティング部 ペイメント・フィンテックドメイン
シニアコンサルタント
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プロフィール- 名前
- 新谷 幸太郎
- 所属・職名
- アーバンイノベーションコンサルティング部 地域イノベーショングループ
マネージャー
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